受験勉強で大切なこと 基礎から固める・教材を絞って繰り返す
こんにちは!学習塾Dear Hope 伊藤智子です。
今日から『合格に近づく!学習アドバイス』を書いていきたいと思います。
1回目の今日のテーマは『受験勉強で大切なこと』です。
受験勉強をしていくうえで、大切な考え方・取り組み方を書きたいと思います。
①基礎から固める。
受験に合格するために必要なことは、何だと思いますか?漠然と「難しい入試問題を解けるようになること」と思いませんか?
受験勉強において、まず目指すべきは、
「平均的な合格者が知っていることは、自分も知っている状態」
です。
言い換えると、受験で勝つためには、平均的な合格者が得点できる問題は、自分も得点できるようにすることが重要です。
難易度の高い情報を覚えて差を付けるのは、そのあとです。
たとえ、ものすごくマニアックなことを知らなくても、きちんと合格標準レベルの内容を押さえていれば「合格点は取れる」からです。
合格に必要なのは、全問解けることを目指すことではなく、合格点を取ることです。
大学側も、受験生が全問解けることを想定してはいません。
それなのに、難しいことを知らないと合格できないと思って、基礎力がないうちから難しい問題にチャレンジしたり、次々と新しい教材に手を出す人がいます。
難しいことをやっているほうが、「がんばってる感」「優越感」、それによる「安心感」が得られるものかもしれません。
でもここが落とし穴。
基礎力がないのに応用力は身に付きません。それに、効率が悪くてやたら時間がかかります。
大学入試問題の構成を知ろう
ここで、入試問題を見てみましょう。
例えば設問が10問あるとして、その内訳は、
「4~5問は基礎レベル、2~3問くらいが合格者が知っておくべきレベル、2問くらいは解けなくてもよい難問」
という構成なのです。(レベルの基準は絶対的なものではなく、その大学を受験する層の学生にとってのレベルですが。詳しくは後述します。)
学校にもよりますが、合格ラインはだいたい6~7.5割。
すると、まずクリアすべきは、基礎レベルの問題。それにプラスして、応用力を身につけておけば、合格に必要なあと2問が取れます。難問は、取れたらラッキーくらいの位置付けです。
だから、難問の2問に気を取られて、そこをクリアしようとしても、時間の無駄ですし、合格にはあまりつながりません。そもそも、本番解けるかわかりませんしね。
土台から固め、合格者レベルが解ける問題は自分も解けるようにする、という方針で勉強することをお勧めします。
何が基礎レベルなのか、ということですが、ここでの基礎レベルというのは、例えば単語や文法問題なら、「どの教材、問題集にも共通して載っている典型的なもの」のことです。
勉強しても伸びない理由
勉強しているのになかなか成績が伸びない人を見ると、意外にも、難問に手を出そうとして勉強して、模試などでは基礎レベルの問題で失点している、ということがよくあるのです。
そして、基礎レベルの問題の失点を、あまり重視していない。
「あ、簡単なところで間違っちゃったから、まあ気にしなくても大丈夫。」とスルーして、軽く受け止めてしまいがちなのですが、実は、最終的に合否を決めるのも、実はこのようなタイプの失点なのです。
なぜなら、難しい問題は、ほとんどみんな解けないですからね。そこではあまり差がつきません。
だから、地道に思えると思いますが、基礎から固める、という王道を突き進みましょう。
②教材を次々と変えない。
関連することですが、むやみに次々と教材を変えないことも大事です。アレコレ教材や勉強法を変えてうまくいった人を、少なくとも私は見たことがありません。(レベルが合わない、目標に見合わない、などの明確な理由がある場合は、もちろん別です。)
「合格した先輩がいいと言っていたから。」
「頭のいい同級生が使っているから。」
「本屋で見たら、なんとなくこっちのほうが良さそうだから。」
という単純な理由で、次々と教材を変えないほうがいいです。
伸びない原因は、教材のせいではなく、やり方(繰り返す回数や勉強量)の問題です。そこを見直さないで、教材を変えても結局同じです。
長文問題集にしろ、単語帳にしろ、実は1冊の中に詰まっている情報は膨大です。
長文問題を1題解くだけでも、その中には、確認すべき構文、文法、単語は山ほどあるはずです。自分がいま取り組んでいる教材、授業から、最大限のものを吸収しようと思って取り組むことをお勧めします。
上記の話は、大学受験に限らず、学習全般にも通じます。
例えば資格試験なら、「有名どころの教材」が、書店にありますよね。
レビューなども参考にしながら、自分に合いそうなものを選びます。
学習内容が初心者なら、あまり難しすぎるものは避けましょう。
そして、その教材がある程度クリアできたら次の教材に行ってもいいし、その教材を軸として、知識の確認のために、問題集などを併用するのが良いと思います。
今日は以上です。何か参考になればうれしいです。
それでは、また!
学習塾Dear Hope代表 伊藤智子