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英検CBTと大学受験

Posted by 伊藤 智子 on
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英検CBTと大学受験

こんにちは!品川区武蔵小山駅より徒歩4分
学習塾Dear Hope塾長の伊藤智子です。

今日は、話題の英検CBT(Computer Based Testing)について書いていきます。

〔2019.11.1追記〕本日の文部科学省の発表により、大学入試への英語民間試験の導入は延期となりました。「大学入試における新たな英語試験については、新学習指導要領が適用される令和6年度に実施する試験から導入することとし、今後一年を目途に検討し、結論を出すこととします。 」
とのことです。関連記事はこちらです。今後の情報はぜひご自身でもご確認ください。

(画像は英検CBTの公式サイトより)

最近、高校生の皆さんから、以下のような質問を多く受けます。

  • 「英検CBTって何ですか?」
  • 「いま取得した英検って、結局、無駄なんですか?」
  • 「高3になったら、改めて英検を受けないといけないんですか?」

今日はコチラのご質問にお答えしていきます!

英検CBTとは?

CBTとは、「Computer Based Testing」の省略です。

 リーディング、リスニング、 ライティング、スピーキングを、 コンピュータ上で全て1日で受験する、 新しいスタイルの英検 です。

従来型の英検では、1次試験で「リーディング」「リスニング」「ライティング(3級以上)」を突破した人だけが、2次試験の「スピーキング」を受験します。

でも、CBTではすべてを1日で受験するというのが特徴の一つ。あとは、紙ではなくコンピュータ上での受験、というのがもう一つの特徴です。

このように伝えると、皆さん「家のパソコンで受験できるんですか!?」と聞かれるのですが、そうではありません。指定の会場に行って、そこのパソコンを使用して受験します。

開催の回数にも特徴があって、CBTには毎月、受験の機会があります。ただし、1人が受験できるのは、年3回までと定められています。
(例えば、2019年度の「第1回」が4回開催されるので、最大1日、都合の良い日を選ぶというイメージです。)

CBTでも、従来型の英検でも、 合格すれば資格としての価値は同じです。

「いま取得した英検は、大学受験には無駄なのか。高3で改めて受験しないといけないのか。」

ここではできるだけ簡潔に書きますので、詳しくは こちらの英検CBTのサイトをご覧ください。また、情報は現時点のモノで、今後変わる可能性もありますので、その点はご了承ください。

ご質問へのお答えは、質問者が現時点(2019年5月)で、高3生以上か高2生以下かで、大きく異なります!

■高3生(つまり、2019年度の受験生)の場合■

  ⇒受験に英検資格を利用したい場合、各大学の「入試要項」をよく確認すること。 大学によっては「2年以内に取得したもの」という条件がある場合もある。基本的には、これまで取得した英検資格をそのまま利用できることが多い。

※ここで重要なのは、今年の受験までは、英検などの外部資格を利用しないで受験するスタイルのほうが多数という点です。

英検資格(またはTOEIC、TOEFLなどの外部資格試験)を利用する形式の入試を設けている大学も多いですが、あくまで「入試形式の一つ」であり、合格者の枠も限定的です。一般的には、センター試験+各大学の個別試験の英語の試験を受けます。

※AO、推薦では、英検を取得していることが推奨されていることも多いので、該当する受験生の皆さまはご確認ください。

■高2生以下(2020年度以降の受験生)の場合■
 ⇒「大学入試英語成績提供システム」を介した「大学入学共通テスト」等の受験が必要な場合、高校3年生の4月から12月の期間に、新方式の英検を受験する必要があります 

上記の文言は英検協会の解答なので、少し解説しますね。

2020年度より、センター試験が廃止され「大学入学共通テスト」に移行します。

「大学入学共通テスト」における英語の試験は、当面、「大学入学共通テストの英語の試験」を受けても良いし、代わりに「外部の英語資格試験」の資格・スコアを利用してもよい(これを「大学入試英語成績提供システム」と呼ぶ)とされています。
(いずれは、外部試験へ一本化することが予定されています。)

一部の国立大学では、両方の英語の試験を受ける必要があるので、志望校が決まったら、必ず入試要項を確認してください。

通常、多くの受験生は、1月の大学入学共通テストを受験する前に、受験機会が複数ある、外部資格試験の資格やスコアを取得しておくことになると思います。

 大学入学共通テストの代わりに外部資格試験の資格やスコアを利用したい場合、「高3の4月~12月の期間に取得した資格(スコア)であること」という要件があります。 

さらに、英検ならば 「英検CBT方式であること」が必要 が必要になります。

もちろん、TOEFL、GTECなどを利用しても良いので、必ずしも英検ではなくてもよいのですが、メジャーな英検を受ける人も多いでしょう。

これまで取得した英検は、2020年度以降の大学受験には無駄になる?

では、これまで所得した英検資格は利用できないのか?ということですが、「大学入試英語成績提供システム」には利用できませんが、各大学が設けている「外部試験利用方式」ではこれまで通り、利用できます。

これについては、現高3生と同様に、各大学の入試要項を確認することが大切です。

詳しくは、上記にもご紹介した こちらの英検CBTのサイトをご覧いただきたいのですが、最後に同サイトから、役に立つQ&Aの抜粋をご紹介します。

Q 英検(従来型)が大学入試英語成績提供システムの参加要件を満たさなかったのはなぜですか?

A. 一次試験の合格者のみが二次試験を受験できる仕組みとなっており、参加要件第4の3(1回の試験で英語4技能の全てを(中略)評価するものであること)を満たしていると確認できないと判断されたためです。

Q 現在、高校1年生で、英検2級を取得しています。 2020年度以降に大学受験する際、再度英検を受験する必要がありますか?

A.「大学入試英語成績提供システム」を介さない推薦・AO入試や一般入試におきましては、取得済みの英検資格をそのままご利用いただけます。ただし、大学によってはそれぞれ独自の有効期限を設けている場合もございますし、入試要項が変更されるかもしれませんので、各大学の入試要項をご確認ください
。 2020年度以降に「大学入試英語成績提供システム」を介した「大学入学共通テスト」等の受験が必要な場合、高校3年生の4月から12月の期間に、新方式の英検を受験いただく必要があります。

今日の記事は以上です!

意外に知られていないCBTについて、今日はご紹介でした。

繰り返しになりますが、情報は変わっていきます。受験生は、必ず自分で、最新の情報をチェックしてくださいね。