Yearly Archives

16 Articles

【合格体験記】京都大学(理学部) 高得点合格につながった勉強法とは

Posted by 伊藤 智子 on
合格体験記

こんにちは!
品川区武蔵小山/全国オンライン
大学受験 学習塾Dear Hope塾長の伊藤智子です。

今日は、今年京都大学(理学部)に現役合格されたNくんに 合格の秘訣をインタビュー しましたので、その内容をお届けします!

Nくんは京大理学部、早稲田大学先進理工、慶応義塾大学理工など、受験校すべてに合格されました。そんなNくんの合格ストーリーです。

Nくんは高校1年生の6月に入塾されました。記事にもあるように、Nくんは「志望校に向けての学習指針を得る場所」として塾を活用し、毎週の英語の授業や季節講習(春期・夏期・冬期講習では、数学や古典等を受講)に通うだけでなく、受験に必要な科目全般について、勉強法・教材・取り組む時期や回数など細かく相談し、受験対策に役立てていきました。具体的にどのようなことを実践したのか、インタビューで詳しく話していただいたので、ぜひ、これからの受験生のみなさんに、参考にしていただきたいと思います。

Nくんについて、「この子は絶対に伸びる!!」と確信した、心に残っているエピソードがあるので、先に一つ、ご紹介させていただきますね。

高校2年生のあるとき、現代文の勉強法について相談を受けました。京大では、理系でも二次試験に国語の試験があるからです。私は、「いきなり文章題に取り組む前に、現代文について解き方の理論を押さえてから、問題演習をやったほうが良い」とアドバイスして、理論を学ぶ用の教材と、問題集を数冊、お勧めしました。

すると、翌週の授業で、お勧めしたテキストを全部買って持ってきて「理論の教材は1冊、読み終えました。理論の教材の復習のタイミングと、今後の問題演習の頻度や回数をアドバイスください」と言ってきたんですね。スピード感に感動しました。

教材や勉強法について相談を受けてアドバイスしても、翌週の時点で、何か行動を起こしているケースはさほど多くありません。世の中にアドバイスは溢れているので、取捨選択も必要ではありますが、自分にとって、これはと思うアドバイスを聞いたら、即座に実行に移す、という部分をぜひ参考にして欲しいと思います。

では!インタビューに移りたいと思います。

入塾後の成績と勉強の変化

高校1年生の6月に入塾し、成績はすぐ上がりました。ただその頃は、塾の勉強はやっていたものの、家ではあまり勉強していませんでした。ゲームが好きで、高2までは土日もゲームにのめり込んでいました。高校1、2年生の間は、ゲームに使う時間が多かったですが、学校の休み時間や往復の移動時間を有効に使って宿題をやったり、また定期試験前は集中して勉強し、既習範囲の復習をしました。

ただ「高2の3月からはゲームを封印して受験勉強をやる」と決めていました

勉強時間としては、高2の3月は1日に5時間くらい、4月から5月(緊急事態宣言下)は5,6時間。6月以降は、平日は5時間、休みの日は10~12時間。夏休みは毎日だいたい12時間と言う具合に勉強時間を伸ばしていきました。日々の勉強は、1ヵ月ぐらいでやるべきことを大まかに考えて、それをもとに1週間単位でやるべきことをノートに書きだし、できたら線で消していく、ということをやっていました。

塾は学習指針を得る場所

塾は、ここ以外、通いませんでした。Dear Hopeに通って良かったのは、授業もそうですが、学習アドバイスをしてもらえたことです。塾は「学習の指針を示してもらう場」だと思っていたので、いろいろ相談しました。 志望校に向けて、自分の勉強内容や勉強法、努力の方向性が、自分の目標に合っているか、ちゃんと目標に近づいているかなどを確認し、アドバイスに基づいて軌道修正していく 感じです。ここでは、どの教科に関しても、勉強法や教材の使い方など、なんでもアドバイスしてもらえたのが良かったです。

(補足:当塾の学習カウンセリングというメニューは、塾生のみならず、どなたでもご利用いただけます。志望校に向けた個別具体的な学習アドバイスなど行っています。)

英語の授業に関して、受験を終えたばかりの今、1番強く印象に残っていることといえば、高3秋に京大対策の授業でやった内容が、京大の本番で出題されたことです!やったことが本番出たのが1番嬉しかったです。その他、基礎からやってもらえて、抜けがないかを確認しながら勉強できたことが良かったのと、英文解釈の授業も入試に役に立ちました。本番でも、和訳はほとんど正答できました。

モチベーションを維持する方法

勉強が楽しかったです。勉強は、やれば結果がついてくるので。だからモチベーションを維持しなくてはいけない、という状況はなかったです。勉強した結果、模試で京大A判定が出るようになりました。ただそれも、嬉しいのは一瞬なので、それをモチベーションにするということもありませんでした。

模試について補足すると、一度だけ、共通テスト模試でE判定を取ったことがあります。でも、勉強が足りていない部分をやればいいだけだったので、気にしませんでした。共通テスト模試の判定は、直前以外は気にする必要はないと思います。

模試全般について、復習は丁寧に取り組みましたが、特に直前期にもう一度やると、それが本番でも頭に残っているので、役に立ったように思います。

(伊藤:高2までは、ゲームが勉強より楽しかったんですよね?それが、高3になったら、ゲームより勉強が楽しくなったということですよね。どうしたらそう変わったのですか?)

わかりません。でも、高2の3月にゲームを封印すると決めていたので、勉強をやってみたら次第に楽しくなっていった、という感じでした。

合格の秘訣

①理系なら、高2までに既習範囲の理科を固める
理系で難関大を目指す場合、合格の秘訣の1つは、高2の終わりまでに、それまで学校で習った範囲の理科を固めておくことだと思います。英語・数学はもちろん大切なのですが、それはみんなある程度頑張るものです。高3になって、差がつくのは理科だと感じました。高2までに、英数に加えて、既習範囲の理科がどれだけ固まっているかは、現役生にとって高3の時間の使い方に大きく関わる重要な部分だと思います。実際に自分は高3で理科をかなり伸ばし、模試や過去問でも、京大二次試験でも、物理化学ともに9割くらい取れるようになりました。

②問題集を繰り返す
受験に効果があった勉強法として、問題集を繰り返す、ということも挙げたいです。使った問題集はすべて、少なくても5周、だいたい7周しました。1周目は全問解いて、2~4周目は間違えた問題をつぶしていきます。5周目あたりでもう一度全部解き、そして6、7周目はまた間違えたものを解くと言うイメージです。このやり方で内容をマスターしました。

過去問の取り組み方

高3の9月~11月の3ヶ月間は、塾の授業と受けた模試の復習以外、ほぼ過去問しかやっていません。『京大27ヵ年』シリーズを、国語を除き、すべての科目やり切りました。

(補足:何年分の過去問に取り組むかは、各人の、教科ごとの仕上がり具合や持ち時間にもよります。当塾では、東大京大に関しては最低10年分、という指導をしていて、あとは各人の状況に応じてアドバイスしています。)

やり方としては、まず時間を計って制限時間内に解き、〇付け・復習をします。1週間後くらいに、もう一度その問題を復習することで、かなり定着しました。塾で添削してもらった和訳や英作文も、言われた通り、もう一度自分で書き直し、丁寧にやり直しをしました。直前期、自由英作文の練習を増やしたいと思い、アドバイスをもらって、傾向の似た他大学の過去問にも取り組みました。

12月からは共通テストの勉強に集中しました。日本史は最終的には94点取れましたが、直前まで安定せず、1日5時間くらい日本史に費やしました。ただその間も、毎日、英語・国語の文章題を1題ずつ読むと言う課題はやり続けました。

不安の克服について

(伊藤:入塾の時、「中学受験では、第一志望の学校に入れなかったので、大学は希望するところに行きたい」と話してくれました。そういう過去の受験経験が、勉強に向かうモチベーションになることもあれば、過去の失敗を引きずり、また失敗してしまうのではないかと不安になることもあり得ると思います。Nくんは、そういうことが不安になったりしましたか。)

そういうことを、不安に思った事はありません。勉強すれば、大抵の不安は消えると思ってやってきました。自分にとっては、コロナをはじめとする感染症など、自分の努力ではどうしようもない外的要因の方が不安でした。
実際、共通テスト1週間前くらいには、とても緊張していたのですが、やるべきことを集中してやる中で、日に日に緊張が消えて、共通テスト前日には全く緊張がなくなり、本番はリラックスした状態で受験することができました。二次試験の時も同じでした。勉強すればするほど不安は消えていくと感じました。

京大を志望したきっかけとこれから

京大を志望した理由は、京都に住みたいと思ったからです。高校1年生の頃は、ゲーム好きが高じて、任天堂に就職したくて(笑)、京都大学の情報学科を目指していました。しかし勉強を進める中で、物理に興味が増し、理学部に変更して受験しました。大学では物理を深めていきたいと思っています。

・・・・・・・・

インタビューは以上です!
Nくん、あらためて本当におめでとうございます!

Nくんは、塾の授業に対しても志望校に対しても真剣そのもので、私たちも授業でも学習相談でも、全力で応えなければ、という気持ちで接してきました。

ただ、その真剣さの奥に「やればやるほど勉強が楽しい」という気持ちがあったことを知って、いまさらながら、とても嬉しい気持ちになりました。

お母様は「ゲームでも勉強でも、いちどハマるとのめり込むタイプなのだと思う」とおっしゃっていたのですが、大学ではとことん、好きな物理に打ち込んで、新しい世界を見て欲しいと思います。
これからの活躍も、楽しみにしています!

・学習塾Dear Hopeへのお問い合わせは、HPトップページよりお願いいたします。
・当塾の学習カウンセリングは、塾生以外にもご利用いただけます。志望校に向けた個別具体的な学習アドバイスなど行っています。お気軽にご相談ください。