伊藤 智子


E判定から現役東大合格した彼の1月・2月の過ごし方

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E判定から現役東大合格した彼の1月・2月の過ごし方

おはようございます。学習塾 Dear Hope 伊藤智子です。

センターから1週間、いかがお過ごしですか。

センター試験が終わってから、再びよく読まれているのが「高3秋までオールE判定からの東大現役合格 高3秋のE判定を乗り越える!」の記事です。

記事を読んでくださる受験生は、「模試での判定は良くなかったけれど、本番まで頑張ろう」と思っているのでは、と想像しています。

そこで、記事の続編として、E判定から東大現役合格した彼が、センター終了後の1月2月をどう過ごしたか、について書きたいと思います。

1月2月は、すべての受験校の過去問を5年分以上解いた

結論から言うと、この時期は、東大二次対策として過去問演習や記述式の対策をしつつ、受験する私立大学の過去問をすべて手を抜かずに対策していきました。

見出しの通り、それぞれ5年分以上を繰り返し解きました。東大の過去問に関しては、高3の1年間かけて対策したこともあり、相当やっていましたが、私大対策を本格的にやったのは、センター後でした。勉強時間は、コンスタントに1日10時間くらいでした。

ちなみに、彼の私大の受験校は、中央大学法学部・早稲田大学法学部・慶応大学法学部

結果的に、受験した大学はすべて合格。順調に合格を積み重ね、本命の東大文Ⅰも合格することができました。

この勉強法から学べることと、注意すべき点について、ポイントを書いておきたいと思います。

以下に、この順番で書いていきます。

①受験する大学の過去問は、きちんと解くこと。
②本命を見失わないこと。
③受験校は適度な数にすること。時には撤退も必要。

①受験する大学の過去問は、きちんと解くこと。

受験生なら言われなくてもわかっていることと思いますが、偏差値の低い大学なら合格できるかというと、必ずしもそうではありません。大学ごとに出題傾向の特徴があるので、一度も解いたことがないと、うまく対応できないこともあります。

縁あって自分が受験する大学の過去問は、きちんと数年分は解いておくのがベストです。もちろん、やりっぱなしではなく、きちんと復習することで、自分の力そのものが伸びるので、他の大学の対策にも良い影響があります。

私が良くないなと思うのは、偏差値が高くないから当然合格できるだろうと思って(または合格したって行かないからと思って)過去問対策をろくにやらず、当日を迎えることです。

そういう態度だと、意外に足元をすくわれたりするものです。

1つ1つ、受験するからにはきちんと準備して臨みたいものです。結局、そういう1校1校への姿勢が、本命の姿勢にもつながるものだからです。

②本命を見失わないこと。

①で書いたことと両輪なのですが、各受験校の対策をしつつ、自分の本命を見失わない冷静さ、バランス感覚も大事です。

それぞれの大学の対策をし、実際に受験に足を運ぶ日々が始まると、それだけで忙しくなり、本命の対策がおろそかになることもあります。

それぞれの大学の結果に一喜一憂し、本命への自信がなくなったり、合格した大学でもいいかな、と思ったり。

もちろん、どの大学でも良いと思うのですが、メンタルの面で、本命から遠ざかってしまう人がいるのも事実なので、最後まで目標を見失わないことも大事だと思います。特に、この記事を読んでくれている受験生は、きっと理想をもって今まで勉強を続けてきた人だと思うので、最後までトライする気持ちを持ち続けてほしいと思います。

③受験校は適度な数にすること。時には撤退も必要。

①で述べたことの補足ですが、①のような準備が可能になるのは、受験校が多すぎないことがポイントです。彼がもし、GMARCHや早慶上智をもっとたくさん受験する、というプランにしていたら、当然ながら、1つ1つをじっくり対策することはできなかったと思います。東大二次対策をやりながら、私大の過去問もそれぞれ5年分、なんて無謀だったと思います。(もちろん、すでに対策を終えている、という場合は除きます)

もし、あなたがたくさんの大学・学部を受験する予定ならば、すべてを最低5年分、というのは時間的に厳しいでしょうし、それにこだわってしまうと、本命の過去問演習の時間が足りなくなる可能性があります。

そういう場合は、優先順位を決めて、大学によっては最低2~3年分に絞ることも考えられます。

また、2月上旬から受験を続ける中で、疲れがたまるなど体調に問題が出そうになった場合は、本命で万全の体調で臨めるように、勇気をもって受験を取りやめることも必要かもしれません。

ちなみに筆者は文Ⅲ志望で、あまり他大学で学ぶことをイメージしてなかったので、対策もほとんどしていませんでした。親と学校の勧めもあり、津田塾大学、ICU、慶應文・法、早稲田法に出願させていただいたのですが、センターの疲れで3日間高熱を出した経験から、とにかく2月は受験を減らして本命に臨もうと決めました。そこで、慶應法・早稲田法のセンター出願以外は、受験には行きませんでした。(当時は慶應法はセンター+面接、早稲田法はセンター+小論でしたので、一応、大学に行く必要があったのです。)受験の取りやめについては、誰にも相談せずに勝手に決めたので、あとで学校に「なんで受験しなかったの!!」と言われましたが・・・。

今日のまとめとして伝えたいのは、

1校1校の受験を、自分なりにベストを尽くして臨むと同時に、限られた時間の中で、1日の時間の使い方も、それから受験校についても、常に優先順位を考えながら、この直前期を過ごしていくことが大切だ、

ということです。

たとえ過去の模試がE判定だったとしても、その時点から考えれば、今のあなたはもう別の人なはずです。

頭の中身も、受験に対する覚悟も、違っているのではないでしょうか。

合格に向けて必要なことを積み重ねていけば、日々、目標に近づいているのです。

もう本番まで模試の機会はないので、あとは過去問演習などを通して、自分の実力の伸びを確かめていってください。

最後の模試から受験本番までの2、3か月が本当の勝負です。まだまだ逆転可能です!

自分の可能性を信じて、チャレンジしていきましょう。応援しています。

それでは今日は、この辺で!

この記事を書いた人:

品川区武蔵小山駅より徒歩4分 学習塾Dear Hope代表  東大卒 英語講師・キャリアコンサルタント 伊藤智子