伊藤 智子


自分の知識を、受験本番で使える武器にするために

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おはようございます!学習塾Dear Hope代表 伊藤智子です。

受験生の、秋以降の勉強について、前回の続きの話を書きたいと思います。

秋以降の勉強 得点につなげる練習

前回は、「これから国立二次まで半年ある。これからの時間は長いから、成長を楽しみにしていこう。」という内容で書きました。

(記事はこちらです)

なぜ、これからの時間が長いかというと、これまでは、特に現役生の場合、受験で出題される範囲全体の勉強が終わっておらず、一通り勉強するのに時間がかかって、まだその知識を自分のモノにはできていないことも多いと思うのです。

「理解しながら、最初に一通り目を通す」というのは、時間がかかる作業です。

まるで、固い地面を掘り返して、菜園を作るための土壌をつくっているようなものです。

でも、一度一通り範囲を勉強すれば、2度目、3度目と、少しずつ理解も深まり、知識もつながり、自分のモノにしていくことができます。

これが、「知識の点と点を線に、線と線を面に」という意味です。

「勉強したのに、模試で点が取れない!」という人は、まだ知識が点のままなのです。

「知っている」と「解ける」は違う

たとえば、英語の動名詞の構文で、there is no ~ing (~することはできない)というのがありますよね。

それだけを一生懸命に覚えても、最初は関連する問題を解けないことが多いです。

例えば、その構文が実際に使われるときは、There is no accounting for tastes.(蓼食う虫も好き好き、という、有名なことわざです)のように、~ingの部分に何か動詞が入るのですが、「ゼア イズ ノー アイエヌジー」だけを丸暗記していた場合、この文を見ても、「あ、あの動名詞の構文だ」と気づかないこともあるのです。

それから、並び替え問題で出されたときなども、there is 構文か!?などと思って、この動名詞の構文だと気づかない場合があります。

そういう問題で間違えて、答え合わせして「あれ、知っていたのに!」と思うわけですが、「知っている」のと「解ける」のは別の話です。

いろんな角度から出題されても、「あれを問われている」と分かるようになって初めて、得点することができます。

どうずれば「解ける」のか。

それは、上記にあるように、様々な問題を解いて力試しすることです

「こんな問われ方をするのか。」「知っていると思っていたけれど、この形で出されると気づかなかった!」

こういう経験を積み重ねて、その知識に関する情報を増やしていくと、点と点がつながって線になり、解ける問題が増えていきます。

さらに、いろんな要素が組み合わさった応用問題を練習すれば、線と線が面になってきて、さらに守備範囲が増えていきます。

秋以降、過去問などを数多く解いていくことになると思いますが、このようなことを意識しながら、実戦を重ねていきましょう!

自分の知識が、本番で使える武器になっていくはずです

それでは今日は、この辺で!

この記事を書いた人:

学習塾Dear Hope代表 東大卒英語講師・キャリアコンサルタント 伊藤智子