伊藤 智子


ICUからオランダへ 卒業生の留学レポート① 留学に必要な準備

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ICUからオランダへ 卒業生の留学レポート① 留学に必要な準備

こんにちは!
少人数制・大学受験対策塾 Dear Hope〈ディア・ホープ〉塾長の伊藤智子です。

今日は、Dear Hopeの卒業生で、ICU(国際基督教大学)から現在、オランダのマーストリヒト大学に留学中のKさんから届いた“留学レポート”をお届けします!

マーストリヒト大学公式instagramより
マーストリヒト大学 photo by Kさん

なお、Kさんには、大学合格時には合格体験記(【合格体験記】国際基督教大学)も書いていただいているので、ぜひそちらもご覧ください。

さて、大学選びの際に「留学しやすい環境が整っているか」という視点で志望校選びをする人は少なくありません。しかし、実際にどのようなプロセスを経て留学するものなのか、なかなか具体的にはイメージしにくいというのが現状だと思います。

Kさんは、ICUに入学してから留学に行くまで、当塾の講師として、中高生の英語・数学の指導にもあたってくれました。そうした経験から、「留学に興味がある高校生や大学生が、できるだけ留学について具体的にイメージできるように」という気持ちで、今回、レポートを送ってくれました。

私は、こうした形で留学先から貴重なお便りをいただくことができて、本当に嬉しく思っています!

マーストリヒトの街の風景 photo by Kさん

今回のレポートのテーマは「留学準備」です。

ぜひ、みなさまにも参考にしていただけたらと思います。

Dear Hope 留学レポート 

留学のきっかけ

振り返ってみると、留学経験のある周囲の大人の存在により、留学という選択肢が幼い頃から身近にあったことが一番最初のきっかけだったように思います。

高校時代には、将来は国際的な視野を持ち外国人とも対等に働ける人になりたいという漠然とした思いを持っていました。

そこで、まずは海外の人とも言語の壁なくコミュニケーションを取りたいという思いからオンライン英会話を受講したり、学内で開かれていた海外の高校生との交流イベントに参加したり、夏休みに日本に来ている留学生と一緒に過ごすサマーキャンプに参加したりと、英語や外国人との接点を少しずつ持つようにしていました。

これらの経験から異なるバックグラウンドを持つ外国人と交流する楽しさに気付くと同時に、色々な話をしたいにもかかわらず英語力不足によって上手くコミュニケーションを取れないもどかしさを感じていました。

英語力を向上させ、かつ色々なバックグラウンドの人と関わるには自分が海外に行くのが一番良い選択肢だと思い、徐々に大学在学中に留学に行ってみたいと思うようになりました。

加えて、幼い頃からバレエを習っていたり、ヨーロッパのセンスが好きだったりと、以前からヨーロッパの文化に惹かれており、実際に暮らしてみたいという思いを抱いていました。

以上の理由により、高校生の頃から、大学在学中にヨーロッパに留学したいと考えていました。

photo by Kさん

留学を意識した志望校選び

大学入試のために志望校を決める際にも、留学に行けるチャンスが多い大学を中心に選びました。

具体的には、日本にいるうちから「英語を」、もしくは「英語で」しっかり勉強できること、海外の協定校が多いこと、奨学金の制度が充実していることなどを重視していました。

私は2020年4月に大学に入学した学年で、最初の2年間はパンデミックにより海外からの留学生とキャンパス内で交流することも叶わず、ましてや留学に行くことは無理だろうと一旦諦めていました。

しかし、一つ上の学年から留学が再開されることが分かり、2年生の春頃から留学に向けての準備を徐々に始めました。

オンライン授業により日本の大学でのキャンパスライフもほとんど経験していない中で留学に行くことへのためらいや、世界情勢がまだ落ち着かない中で海外に行くことへの迷いもありましたが、留学に行けるチャンスは人生の中でもなかなかないと思い、交換留学に応募することに決めました。

必要だった準備

交換留学に応募するにあたり、私の大学では主に二つの準備が求められました。

一つ目は英語の外部試験による語学力の証明二つ目は英語のエッセイの提出です。

前者については、2年生の夏休み終わり頃までに基準のスコア(IELT6.5以上)を満たしている必要がありました。

私の通う大学では1年生の半分以上が英語の授業で、ディスカッションの仕方から英語での論文の書き方まで、「英語で」授業を受けるための基礎を徹底的に学べる機会がありました。そのため、大学入学前と比べると1年生の終わり頃はかなり英語力が向上し、英語でコミュニケーションを取ることのハードルはかなり低くなっていました。

しかし、2年生の春の時点では希望する留学先の大学の応募要件には一歩及ばない状態でした。

そこで2年生の夏休みに必死に勉強をし、なかなか得点の伸びない分野については勉強方法を探すところから始め、最終的には交換留学応募期限になんとか間に合わせることができました。

後者に関しては希望する留学先について詳しく調べ、希望する協定校やその国に行きたい理由を洗い出し、文章にまとめました。

この過程で過去に志望する大学に留学していた先輩とコンタクトを取り、その大学の良さを聞いたりエッセイのアドバイスをもらったりしました。さらに、英語で執筆後には大学在学中になった外国人の友達に添削をお願いし、英語の表現についてアドバイスをもらいながら時間をかけてエッセイを仕上げました。

以上の二点と並行して外部の奨学金への応募、そして学内での審査を通過後は留学先の大学への応募留学先の国で生活するための手続きなどの準備を行いました。

約一年間外国で暮らすことになるため、寮の確保から保険への加入、生活費を引き出す手段の確保、そして留学先国での滞在許可の取得まで様々な手続きが必要でした

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今回いただいたレポートは以上です!

留学をしようか悩んでいる人には、Kさんがどのようなことを考えて留学を決めたのか、という部分がとても参考になると思います。また、留学を決めている人には、具体的な準備の内容が参考になったことと思います。

実は、私はKさんがオランダに出発する前に、「生活が落ち着いたら、留学ってどんな感じなのか、簡単にレポートしてくれたら嬉しい」とお伝えしていました。

それは、留学に関心のある塾生たちに、先輩の留学体験談を聞かせてあげることができたら嬉しいな、という気持ちと、Kさんと連絡を取り合えたら嬉しいな、という気持ちからでした。

なので、留学準備の話から始まる、こんなに充実したレポートを送ってもらえるとは思っていませんでした。Kさんの気持ちがとても嬉しいです。

Kさん、ありがとうございました!

続きも送っていただけるとのことなので、ぜひ楽しみにしていてください。

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