伊藤 智子


2020 センター英語 形式変化なく素直な問題

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こんばんは。
品川区武蔵小山駅より徒歩4分
学習塾Dear Hope塾長の伊藤智子です。

2020年のセンター試験初日が終了しました。

受験生のみなさん、お疲れさまでした。

明日も受験する人は、力を発揮できるよう、引き続き応援しています!

さて、私も、今日の塾の授業が終わった後、英語の問題を解いてみました。

1問1問、「これは1月の授業で扱った文法!」「これは12月にやったけど、みんな復習してくれていただろうか」など、ドキドキしながら解きました。

また、今年でセンター試験も最後なので、どこか寂しく名残惜しく思いながら解きました。

今年は、幸い、発音・アクセントや文法の知識問題について、塾で直前に扱ったものが多く、受験生のみんなの役に立てていたら嬉しいなあ、と思います。

2020年 センタ―英語 形式変化はなく、素直な問題

さて、英語全体の所感ですが、今年は素直で解きやすい問題が揃っているように感じました。

紛らわしい選択肢、捻ったひっかけ問題は特になく、きちんと勉強をしてきた人なら、苦しまずに解くことができたのでは、と思います。

出題者側に、「センター試験も最後だから、ちゃんと勉強をしてきた人が、ちゃんと得点できる試験にしよう」という想いがあったのでは、とさえ感じました。

英語の難しさとは

ただもちろん、必ずしも「簡単だった」というわけではありません。

国語にも通じることだと思いますが、「何の話をしているのか」を掴めるかどうかで、英文の理解度は変わってきます。

英語の難しさには、「単語や文法を知らないために読めない」ということと、「話題が把握できない」の2つがあると思います。

(もちろん、単語や文法知識が豊富であれば、その分、話題はつかみやすくなります)

第3問には、「慈善活動を行うための資金集めにodd jobs(臨時の仕事)をやるか、皆で検討する」というテーマの文章がありました。

odd jobsというのは、地域で助けを必要としている人(庭の草刈り、犬の散歩、買い物、掃除・・・)の手助けをして、単発で報酬を得る仕事のことです。

見知らぬ他人の家を訪問することの危険性や、報酬を得ることに対する税金の懸念なども書かれていましたが、そういうテーマについて、普段考えたことがなかった人にとっては、その英文が難しく感じただろうと思います。

また、別の長文(第4問)では「スポーツのパフォーマンスを向上させるための研究」がテーマでした。

パフォーマンス向上のために、小学生を3グループに分けて、グループごとに練習の仕方を変えて、成果を測定するのです。

それぞれのグループの練習の仕方、競技のルールなどは、英文を正確に読めないと理解できないので、難しく感じた人もいたと思います。

こうした英文を読むにつけ、身の回りのことに対する関心も重要な要素だなと思います。

また、このセンター試験ではじめて「大学入試本番」を経験した人にとっては、「緊張や焦り」でうまくいかなかった人もいるでしょう。

その場合は、ぜひ、本番というものを経験できて良かったと考えて、気持ちを切り替えて欲しいと思います。

来年度以降の受験生へ 身の回りの事象への関心を持ち続けよう

身の回りのこととは、社会の動き、世の中の問題とその解決法、お金の流れ、人の気持ち・・・などですね。

結局、こうしたことが学問の対象にもなるわけなので、勉強と生活は切り離せないものだなと、今回のセンターを解きながら思いました。

さて、私立文系の受験生の多くは、今日でセンター試験が終了したことと思います。

結果が良かった人も、そうでなかった人も、ここからもう一度気持ちを新たに、個別試験に向かっていくことが大切です。

まずは少しリラックスして疲れをとって、新たな気持ちで次の受験に向けて頑張っていきましょう。

それでは今日は、この辺で!