横浜国立大学 教育学部(総合型選抜)合格者インタビュー
こんにちは!
品川区/オンライン 少人数制 大学受験専門
学習塾Dear Hope塾長の伊藤智子です。
今日は、今年の受験で横浜国立大学の教育学部に総合型選抜で合格したKくんから聞いた、合格の秘訣をお伝えしたいと思います。Kくんは高校1年生の冬から、大学受験に向けてDear Hopeに通ってくれました。
横浜国立大学(教育学部)4つの入試方式
はじめに、横浜国立大学の教育学部の4つ入試方式をご説明します。
なお、これは2024年3月時点の大学HPの情報ですので、最新情報は必ず各自でご確認ください。
(https://www.edu.ynu.ac.jp/exam/)
①一般選抜(募集100名)
共通テスト+二次試験(小論文または実技 + 面接)
②学校推薦型選抜(募集75名)
小論文と面接
③総合型選抜(募集25名)
一次選抜:書類審査及び小論文
二次選抜:プレゼンテーション及び個人面接
大学入学共通テスト
④帰国生徒入試(募集若干名)
小論文と面接
Kくんは、4つの入試方式の中で最もステップの多い、③の総合型選抜での合格でした。
今年の総合型選抜の受験者は96名、合格者は20名です。
Kくんの勝因
合格後にお話を聞いたとき、「僕はパッションで合格しました」と、何度も言っていました。
その言葉を聞いて、「本当にそうなのだろうな」と心から思いました。
もともと、Kくんは「小学校の教員になりたい。そのために大学に行きたい」と、ずっと言っていました。
高校3年生になり、志望校を横浜国立大学に定めてからは、大学が開催する高校生向けのイベントには欠かさず足を運んでいたことはもちろん、夏休みには小学校でボランティアをしながら、1次選抜に向けた書類に取り組む毎日を過ごしました。
1次選抜の書類は、「自己推薦1,000字以内」「課題レポート2,000字以内」です。
合格後に話してくれたことの中で、私が最も心に残ったことの1つが、Kくんのレポートのテーマ決めに関するエピソードです。
当初、「選挙」について教えるという設定でレポートを作っていたそうです。
しかし、ボランティアで小学生たちと接する中で、「まるで宇宙人のような」小学1年生たちを見ていて、こう感じたそうです。
「未知数なのにレポートを作成したら、理想論を書いてしまいそうで、これはダメだと思って、テーマを変えた。」
と話してくれました。
この話を聞いたとき、「私が大学の教員だったら、この子を入学させたいと、間違いなく考えるだろうな」と思いました。
私は24年も教育の現場にいます。
その中で、「受け取り側(子どもたち)の実態を無視した理想論」のようなものは、たくさん、見聞きしてきました。
(一例にすぎませんが、英語を正しく読みこなす力が不十分な中高生に、オールイングリッシュの教材を与えて、生徒たちが全く理解できず泣きながら宿題をやっており、英語力もついていない、という話も、どれだけ聞いてきたかわかりません。)
Kくんは、「選挙を小学生に教えることは、とても良いアイディアだ」と最初は思ったはずです。
選挙権年齢が引き下げられ、文科省、総務省なども小中学生向けの主権者教育の資料を提供しています。
でも、自分の中に生じた、「これは難しいのではないか。今の自分が教えたら、児童たちの反応に対応しきれず、理想論で終わるのではないか。」という率直な思いに向き合って、大きくテーマを変えました。
ボランティアの実践を通して、こうしたことに気が付くことができたことは、間違いなく、Kくんの合格の秘訣の1つだったと思います。
本当の第1志望を目指す
最後に。
もう1つ、K君から聞いた、心に深く刺さった話を書きます。
Kくんは、合格後に、自室を掃除していた時、高校1年生の頃に書いた、大学の志望校の一覧の紙を発見したそうです。
そこには、「第1志望 東京理科大」と書いてあり、たくさんの大学名を書いた一番下のところに、「できれば、横浜国立大学」と、書いてあったそうです。
「その紙を見つけた時、泣きました」
と話してくれました。
Kくんは、Dear Hopeには高校1年生の冬から通塾してくれました。確かに、入塾当初は「東京理科大がいいかなと思っています」と言っていました。
でも、心の奥底の本音では、最初から、横浜国立大学が憧れだったのですね。
その目標に向けて、自分がやれることを1つ1つ積み重ねて、見事、「本当の第1志望」に合格できたことに対して、心から、おめでとう、という気持ちでいっぱいです。
これから受験をする皆さんにも、「自分の本音の志望校、本当の理想」があったら、隠したり、なかったことにせず、「そこに向けて努力する道はないのか」を考えてみてほしいなと思います。
ぜひKくんのインタビューを生かして、皆さん自身の成功の道を作っていってください。
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