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小論文、自己推薦文の書き方① 小論文とは、正しい答えのない世界

Posted by 伊藤 智子 on
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小論文、自己推薦文の書き方① 小論文とは、正しい答えのない世界

おはようございます!学習塾Dear Hope代表 伊藤智子です。

今日もブログにお越しくださり、ありがとうございます。

自分の考えを書く

今日は、「自分の考えを書く・述べる」という問題を扱いたいと思います。

プロフィールにも書いていますが、私は英語指導のほかに、小論文、自己推薦文などの添削や書き方の授業もしています。(時間数は、英語のほうが圧倒的に多いですが。)

また、面接指導もしています。

大学入試で小論文が必要になるのは、AO入試、自己推薦入試、場合によっては指定校推薦でも必要になります。あとは、看護系の大学・専門学校。そして慶應義塾大学では、国語ではなく小論文が課されることは有名ですね。

いままで小論文を教えた生徒さんは、100%、第一志望校に合格されています!

もちろん、私の指導の賜物です、なんて言うつもりはありません。

前提として大事なのは、

・「その大学で学びたい」という受験生本人の本気、熱意
・推薦なら、学校での勉強・部活動など努力してきた何かを持っていること

です。

でも、その熱意や努力を「小論文」「自己推薦文」に込めて、大学側に伝える技術がないと、合格しにくいのも事実。

私は、いかに文章に込めて伝えるか、ということをしっかりと指導します。

そこで今日は、小論文などの文章を書く際に大事なことを書きたいと思います。

私も、苦手だった

小論文、作文という分野が苦手な生徒さんは、非常に多いです。

かく言う私も、実はとても苦手でした。

私が大学受験をした当時は東大の後期試験は英語と小論文が混ざったような形式だったので、一応、対策らしきことは少ししました。

でも、苦手すぎて、「私には前期一発しかチャンスはない」と、思っていました。

そんな私が何故いま、指導しているのかというと・・・。

実は最初は、昔、生徒さんに英文のエッセーの添削を頼まれたところから始まりました。ここでいうエッセーとは、小論文のことです。彼はアメリカの大学を目指していたのですが、アメリカの大学の入学試験では、ほぼ必ずエッセーの提出が課されます。

生まれてからほとんどの時間をアメリカで過ごしていて、たまたま高校3年生の時に日本に帰国したというタイミングで、私は彼と出会いました。

エッセーの書き方って、小論文と共通なんですね。頼まれたからには、しっかり仕事をしなければ、と思い、小論文にも向き合いました。「自分はどうしてあんなに苦手だったのだろう。」ということをトコトン考えて、書き方に関する勉強をしました。

それ以来、小論文も少しずつ担当するようになり、今に至ります。

英語指導風景

その中で見えてきたことがあります。

私が苦手だった理由は、「何を書いたらいいかわからない」「どうしたらいい小論文になるのかわからない」と思っていたから。

数学や英語なら、客観的な答えが明確だけど、小論文は、そういものはではない。参考答案を読むと、「えーこんな立派なことを、こんなに短い時間で書けるわけないじゃん!」と思うようなものばかり。

毎回、必死に「高得点になりそうな」答案を書くも、いまいちな評価ばかり。

いったい何が良い答えで、何かダメな答えなのか、わからなくてもがいてました。

でも、ここがミソだったんですね

小論文のミソ。正しい答えはない

小論文において、答えは、外部にはないのです。

答えは、自分の内側にしか、ないのです。

自分が本当に思うことをしっかりと掘り下げて、それを言葉にすることが、求められているのです。

だって、正しい答えがない世界なのだから

それなのに、私は「正しい答え」に近づこうとして、探して、一般的に正論ぽいこと、考えが深そうに見えることを、必死に書こうとしていたんです

だから「わからない・・・」と思っていた。

もちろん、自分の考え、思いを持つためには材料が必要で、世の中がどうなっているのか、それに対してどんな意見や考えがあるのか、知る必要もあります。

そういう意味では勉強が必要。

材料が少ないと、やっぱり考えも浅くなりがちです。

でも、「あなたの考え」が問われている小論文とか、「自分のことを書いてください」と言われている自己推薦文なのに、どこにもない「正しい答え」を追い求めてさまよう必要はない、ということです。

書くときに大事なことは

ポイントは「自分の正直な気持ち、正直な言葉を大事にすること」です。

小論文の問題集などには、一見立派な「答案例」が示されてますよね。

あれは「こういう意見や考え方もあるのか」ということを知ったり、「序論・本論・結論をこんなふうにまとめたらいいんだな」ということを学ぶのには役に立ちますが、あんな答案を書く人はまずいませんので。

答案例は大人が一生懸命書いたものです。教材として、幼稚な例を載せるわけにはいきませんからね。

やはり、実際の受験生が書くものとは乖離しています。

だから、私の小論文の指導では「自分の言葉で、自分の考えを書く」ことを、とても大事にしています。

そして、自分の中から思い・考えが出てくるように、質問をしながら進めています。

ちなみに、この「自分の中から答えが出てくるような質問の仕方」は、私が大学の専攻の中で学んだ「傾聴」というスキルをいかして行っています。

今日のまとめは、

「小論文は、正しい答えのない世界。答えはあなたの中にある!」

でした。

長くなるので、今日はここまでにします。

次回は、合格された生徒さんの事例を用いながら、「立派そうなことを書かない!」という内容をお届けします。

この記事を書いた人:

学習塾Dear Hope代表 伊藤智子