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うまくいく受験生には、ときに「寂しい思い」をさせられる

Posted by 伊藤 智子 on
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こんにちは!
品川区 武蔵小山駅より徒歩4分
大学受験対策 学習塾Dear Hope塾長の伊藤智子です。

センター試験まで、あと80日ほどとなりました。

受験生は、おそらく今が一番大変な時です。

残された日数は限られているけれど、まだやるべきことは山積み。

みんなも必死だから、やっている割には成果が見えにくい・・・。

この時期、悩んでいない受験生は、ほとんどいないのではないでしょうか。

私としても、できるだけ受験生の不安を取り除き、やるべきことに集中してもらえるようにしたい、と思います。

でも一方で、いつも心にとめていることがあります。

それは、おせっかいになりすぎないことも大切、ということです。

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大学受験指導は20年目です。

大学受験において、うまくいった受験生たちには、共通点があります。

それは、自走力を身に付けた子であること。勝手に前に進んでいけるようになった子であるということ。

分かりやすく言えば「誰かに依存しすぎていないこと。」

です。

私の性分としては、やれることがあるならやってあげたい、手助けしたい、と思うタイプです。

相談があるなら話してほしい。

分からないことがあるなら、質問してほしい。

若い人の良き相談相手になれるように、教育心理学を専攻し、卒業してからも産業カウンセラーの資格まで取ったのだから。

でも。

20年間の卒業生を見ていて、やはり否めないのは、

「最終的には自走していける子がうまくいく。」
「そうなれるように手助けするのが大切だ。」

ということです。

振り返ってみて、最終的にうまくいった子には、必ずどこかである意味での「寂しい思い」をさせられているのです。

それは、いろいろな悩みを相談してきた子が、とても回数が少なくなったり。

志望校について、あーでもないこーでもないと相談していた子が、ある日スパッと自分で決めてきたり。

分からないことがあると細かいことでも質問してきた子が、自分で調べるようになったり。

そもそも、淡々と授業を受け、黙々と復習し、私の ″おせっかい″ をあまり必要としなかった子もいます。

なんだか寂しい気もしますし、私の心の中では「もっと頼ってもいいよ。」「困ったことがあったらまた話して。」とは思います。

でも、これが大切なこと。成長のあかし。

だから、相談に乗るときも、「いつでも頼れるけれど、依存はさせない存在であること」であれるように、心がけています。

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補足したいのは、「人を頼るな」ということを言っているのではありません。

志望校に向けて実力が足りないのなら、「勉強を教えてもらう」「勉強カリキュラムや勉強の仕方についてアドバイスをもらう」ということは、絶対に必要。

悩んだときに、人に相談できることも、これまた生きていく力。

でも、中には「依存させよう」とする人もいるので、プロの力を借りながら、「自分の力で走って行けるように」応援してもらうことが大切なのだと思います。

今日は、私としては大事に思っていることを書けました。

それでは今日は、この辺で!

伊藤智子

学習塾Dear Hope
https://dearhope.jp