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塾生が東大に学校推薦型選抜で合格!&Dear Hopeのこれから

Posted by 伊藤 智子 on
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こんにちは。
品川区/オンライン 学習塾Dear Hope塾長の伊藤智子です。

国立前期試験が終わりました。受験された皆様、本当にお疲れさまでした。

Dear Hopeでは、引き続き3月に行われる入試に向けて対策を行っています。最後までしっかり応援していきたいと思います。

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今年は、大学受験の意味や、私たちのできること・役割を一層考えさせられる入試になりました。

共通テストの当日に東大前で事件が起きたこと、共通テストの最中に外部から不正に答えを入手した受験生がいたこと(そして、それに手を貸していた大人がいたこと)など、大学入試をきっかけにこんなに心を歪め人生を狂わせる人がいるということが、改めてショックでした。

これは単に、大学入試が悪いとか、過激な競争が悪い、ということではないと思います。

入試というシチュエーションでなかったとしても、判断が正常でなくなる人はいます。なので、事件が起きたからといって、それを大学入試のせいにするのは違うと思います。

ただ、大学入試のとらえ方、学歴や試験というものに対する価値観があまりにも偏狭なために、若者が苦しむことはとても残念です。そこに対しては、微力であっても、私たちももっとできることがあるのでは、といつも思います。

Dear Hopeでは、 「大学入試はゴールではなく、自分の人生をどうしていきたいか考えるプロセスなのだ。だからこそ真剣に向き合い、努力する価値がある」 という考え方を伝えたいと思い、仕事をしています。

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そうした中で、今年の受験はまだ終わっていませんが、今年の受験では、私たちの長い大学受験指導のキャリアの中でも、とても貴重な経験をさせていただきました。

それは、 東大を目指す塾生の、「学校推薦型選抜」と「一般試験」の両方をサポートさせていただき、その子が学校推薦型選抜で理Ⅰに合格 された、というものです。

東大の学校推薦型選抜は、受験者数(今年は240名)も、合格者数(88名)も、とても少なく、まだあまり馴染みがないものだと思います。

東大推薦には、一定の学力は必要ですが、学力だけで測れない才能、将来のビジョン、入学後に学内に与えうる多様性なども評価される入試です。

一部の学部では、数学オリンピックの受賞歴や、雑誌への論文掲載経験などが要件の一例である、といった部分が有名だと思いますが、今回の合格者は、受賞歴や論文の執筆経験はありませんでした。

その不利な状況でも合格できたのは、その子に「光るもの」があったからだと感じます。

サポートの過程で、私は、この「光るもの」は、身近なことや世の中への興味関心と、興味関心を持ったことを一歩突っ込んで、自分の体を使って体験し、思索を深めることによって生み出されるのだと感じました。

ただ、そういう体験や思索というのは、ただ流されるままに忙しく学校生活を送り、部活やテストに追われている中では、なかなか持てるものではないのだろうとも思います。

体験するにも考えを深めるにも、ある程度の時間や、そうしたことができる環境も必要です。

その時間や環境をつくろうと思うには、「中高生の期間は、自分の人生のビジョンを考え始める大切な時間であり、方向性を見つけるには興味を深める時間や考える時間も大切なのだ」ということを、意識的にでも無意識的にでも感じている必要もある気がします。

実は、そのようなことを公然と(笑)、本格的に考えるチャンスになるのが、総合型選抜や学校推薦型選抜などの受験の機会です。

総合型選抜や学校推薦型選抜は、一般受験との両立は易しいものではないので、安易に勧めてはいません。

私としては、英語や数学、国語といった科目に真剣に取り組み、学力を伸ばそうという努力の中でも、人生を考えたり興味関心を深めたり思索を重ねたりと、成長できると考えています

一方で、総合型選抜や学校推薦型選抜の対策で、じっくりと一緒に人生を振り返り、これからやっていきたいことを練っていく過程は、とても貴重なものだとも思っています。

一緒に総合型選抜や学校推薦型選抜のサポートをしている講師たちも同意見ですし、卒業生や保護者様とお話しすると、「講師のサポートのもとで人生に向き合えたかけがえのない経験だった」と、感謝の言葉を言っていただくことばかりです。

振り返れば、私自身、受験指導をしながら、傾聴、カウンセリング、キャリアコンサルティング、そしてPRを学んできたのですが、これらすべてを武器をして生かせるのが、総合型選抜や学校推薦型選抜でもあるな、と実感しています。

以上のようなことから、Dear Hopeでは、総合型選抜や学校推薦型選抜を受験してもしなくても、大学受験を通じて人生についてじっくりと考える機会を提供できたらいいなと、思っています。

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上記の「光るもの」をテーマに、日経BP社のWEBメディアでブログも書きました。
こちらもお読みいただけたら嬉しいです。

塾生が東大に「学校推薦型選抜」で合格! 光る才能の見つけ方、伸ばし方

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