【慶應義塾大学(法学部・文学部)合格インタビュー】 小論文対策のコツ
こんにちは!
品川区/オンライン学習塾Dear Hope塾長の伊藤智子です。
今日は、当塾卒業生で、慶應義塾大学の法学部・文学部に合格されたAさんに「慶應入試の小論文対策のコツ」についてのインタビューさせていただきましたので、その記事をお届けします。
慶應義塾大学の文系学部は、国語の代わりに小論文が課されます。そのため、小論文への苦手意識や「高得点は難しそう」という懸念から、慶應の受験を諦める人も少なくありません。
そこで、「もともと小論文は得意ではなかった」というAさんに、どのように克服して合格につなげていったのかをお聞きしました!!
小論文は、慶應義塾大学だけでなく、総合型選抜・公募推薦、医療系学部など、さまざまな入試で課されます。とても参考になるお話を聞くことができたので、ぜひお読みください。
(伊藤)慶應義塾大学の法学部・文学部への合格、本当におめでとうございます!!!私の授業も長く受けていただいてありがとうございました。
(Aさん)少人数の授業なので、些細なことも気兼ねなく質問することができ、自分の弱点を克服することができました。私は英語の文法が苦手だったのですが、伊藤先生が基礎から丁寧に教えてくださったおかげで、成績を伸ばすことができました。また、過去問の添削などもしていただき、効果的に勉強を進めることができました。
(伊藤)小論文について詳しく聞かせてください。慶応義塾大学の小論文の特徴は何だと思いますか。
(Aさん)長く難解な課題文への正確な読解力と応答力が求められることだと思います。
まず、課題文を簡潔にまとめることによって、内容の理解度や表現力が試されます。そしてその後の論述では、課題文の内容や筆者の意見を一旦受け止めたうえで、それに応答するということが重要になると思います。小論文は正解がないとよく言われますが、それは筆者の問題意識に応答するということが大前提で、これが最も意識すべきことかなと思います。
文学部は抽象的なテーマの課題文の出題が多いため、安易に答えを出そうと焦るのではなく、筆者の提起する問題について、答えようという姿勢が大切だと思います。
法学部は法律に関する課題文だけでなく、様々な社会問題に関する課題文も多く出題されています。そのため、これらの問題を考えるためには現代の社会構造の元となる「近代」の社会原理を理解することが必要になると思います。
(伊藤)Aさんはもともと小論文は得意でしたか。文章を書くことに抵抗はありましたか。
(Aさん)得意ではなかったです。最初の頃は何を書けばいいのかがわからず、字数を埋めるだけで精一杯でした。しかし、勉強をしていく中で、ある先生に「世間でよく言われているような綺麗事や教訓を書いても評価されない」と言われ、そこで初めて、自分は課題文に対して真摯に向き合わず、文字数を埋めることだけを考え、当たり障りのないことを書いているだけだということに気づきました。そこで、まず文章を書くことに慣れるため、添削された答案を何度も書き直して提出をするようにしました。このことによって文章を書くことへの抵抗感は無くなりました。とても単純なことではあると思いますが、頑張って書く頻度を増やすことが一番効果的だと思います。
(伊藤)日常生活の中でも、小論文の役に立ちそうなテーマなど、意識してニュースを見たり新聞・本を読んだりしましたか。あるいは、自分の考えをまとめる練習などしましたか。
(Aさん)現在起きている様々な社会問題は小論文において必要不可欠だと思ったので、私は毎日ラジオを聞くように心がけました。ラジオは何かをしながらでも聴くことができるので、私は朝身支度をしながら聴いていました。とてもおすすめです。
(伊藤)ほかにも日頃から心がけたこともあれば教えてください。
(Aさん)現代文の文章を毎週要約していました。何度も要約することで、要約する時のポイントなどがわかり、成績を伸ばすことができました。
(伊藤)小論文対策には、やはり添削指導を受けることが効果的だと思います。Aさんは添削をしてもらったものを、どのように復習したり、次に生かす工夫をしましたか。
(Aさん)添削された答案を何度も書き直して提出をしていました。何度も添削されることによって自分の直すべき文章の癖や弱点などを知ることができたのでとても良かったです。また、添削された答案から、なぜ筆者の提起する問題に対して応答ができなかったのかを考え、次に生かすように心がけました。
(伊藤)慶応義塾大学に憧れはあるけれど、小論文が心配だという後輩に対して、何かアドバイスをお願いします。
(Aさん)小論文に対して過度に心配する必要はないと思います。まずは自力で書いてみて誰かに添削してもらうことが大事だと思います。自分で文章を書き、添削をしてもらうことは、最初は大変ですが、段々慣れてくると思います。私もそうでした。また、やっていくうちに小論文が楽しいと思える日が来ると思うので、諦めずに頑張って欲しいなと思います。
(伊藤)ありがとうございます。最後に、これから受験を迎える後輩たちにメッセージをお願いします。
(Aさん)毎日のルーティンを作ってそれを確実にこなすことが大切だと思います。成績が思うように伸びない時も毎日のルーティンをこなしているということが自信になり、後に良い結果に繋がると思います。悩むことも多いと思いますが、諦めずに頑張って欲しいです。応援してます。
インタビューは以上です。Aさんには、小論文という科目の本質がわかる、とても参考になるお話を聞くことができました。本当にありがとうございました。
「小論文には、1つに決まった正しい答えはない」と言われます。しかしAさんのお話にもあったとおり、特に慶應義塾大学の小論文のように、長い課題文を読んだ後に設問に答えるような形式の場合、課題文の中の筆者の問題提起を正しく理解することが大切です。
「友情とは何か、あなたの考えを述べなさい」というような、長文の課題文がない出題の場合でも、自分の考えを相手に伝えるためには、論理的に、道筋を立てて文章を展開していく力が必要です。
私は、 小論文を学ぶことを通して、読解力、思考力、表現力が鍛えられ、社会で生きていくうえでも大切な力を養うことができると思います 。
小論文を受験で使うかどうかにかかわらず、自分の書いた文章をプロに添削してもらう機会は、とても貴重な学びにつながります。
当塾も、こうした理由から、小論文、志望理由書、自己PRなどの文章添削に力を入れています。
小論文や文章添削にご興味のある方は、体験授業も行っております。ぜひお問い合わせください。