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【合格体験記】東京大学 理科Ⅰ類(学校推薦型選抜) 「自分で分析し、選び、やりきる力」を得た受験

Posted by 伊藤 智子 on
合格体験記

こんにちは!
品川区/オンライン 大学受験対策
学習塾Dear Hope塾長の伊藤智子です。

今日は、東大理Ⅰ合格体験記をお届けします!

今年、東大理Ⅰに学校推薦型選抜で見事合格されたKさんに合格体験記を書いていただきました!Kさんの特徴は、東大受験に向けて、一般受験・学校推薦型選抜の両方に全力で取り組んだことだと思います。Kさんは中3の終わりから当塾に通い、一般受験を目指して勉強されていましたが、高3になってから学校推薦型選抜に魅力を感じ、両方の対策を進めていきました。

体験記からは、負荷が大きかった分、かけがえのない経験や成長を得られたことが伝わってきます。これから大学受験に向かう皆さんにも、ぜひ参考にしていただきたい内容です。

また、Kさんには、東大の学校推薦型選抜にテーマを絞ったインタビューも企画しています。そちらも記事にする予定なので、お楽しみに!

Dear Hopeの総合型選抜・学校推薦型選抜の対策プログラムの詳細は、こちらのページをご覧ください。

東大理Ⅰ合格体験記

東大を目指した時期ときっかけ

東大を目指し始めたのは高校1年生の11月です。それまでは自宅からキャンパスが近く、よく学園祭に行っていた東工大で建築を学ぶことを志し、漠然と目指していましたが、建築の中でも自分の学びたい分野を改めて考え直した時に、東大の方が合っていると気付き、東大を目指し始めました

東大の「学校推薦型選抜」を目指した時期ときっかけ

東大を、一般入試と推薦の両輪で目指そうと決意したのは高校3年生の4月です。それまで東大推薦の存在を知ってはいましたが、自分には到底及ばないことだと感じ、自分事として考えたことはありませんでした。しかし、東大のホームページにあげられていた以下の文章を母が見つけ、読んだところ、直感的に「私は東大が推薦を通して求めている存在かもしれない!」と感じ、挑戦することにしましたまだ歴史が浅く、得体の知れない東大の学校推薦型選抜を「やってみたい!」という好奇心もかなりありました。

2022年東京大学 学校推薦型選抜についての工学部長のメッセージ

Dear Hopeの授業について(英語)

中学3年生の終わりの2月から、3年間お世話になりました。もともと英語に苦手意識はありませんでしたが、Dearhopeに通ううちに自然と英語力が伸び、得意科目になっていきました。その主な要因は2つあると思います。1つ目は文法を最初から最後まで丁寧に教えて頂いたことです。英文法は項目が多く、実際に様々な進め方がありますが、私のクラスでは教科書の順番に沿って1ページ目から進めていきました。このやり方により、全範囲のうち現時点で自分はどのくらい学習したのかが明確になり、不安が無くなると同時に復習もやりやすくなりました。また、「なぜそうなるのか」を非常に論理的に説明して頂いたおかげで、かつてはフィーリングで解いてしまっていた文法の問題を、確信を持って解くことが出来るようになりました。英語力が伸びた2つ目の要因は長文を楽しく読めたことです。先生が抜粋してくださる長文読解のテーマは入試頻出のテーマであると同時に、とても興味深いものが多く、英語の勉強であることを忘れて楽しむことが出来ました。少人数制クラスのため、内容について先生やクラスメイトと感想を言い合ったり、お互いの解釈を共有することができ、そのように感じたのだと思います。他には、頻繁に先生が「ここまでで質問はありませんか?」と声をかけて下さり、質問をするハードルが低かったことや、復習テストが適切なタイミングに行われ復習のモチベーションがあったこと、宿題が少なく、丁寧に行う余裕を持てたことが良かったと感じています。

Dear Hopeの授業について(数学)

数学も、中学3年生の終わりから3年間お世話になりました。理系に進学することを決めていたので、数学を得意にしておきたいという考えから、早い時期の入塾を決めました。学校の進捗状況に合わせて先生が毎授業の内容を考えて下さったため、学校で基本を学習した直後にDearhopeで応用を習ったり、疑問点を解消でき、深い理解に繋がりました。テスト期間にはテスト対策をして頂いたため負担が少なく、学校の成績も伸びていきました。数学で登場する定理や公式は、習いたての状態だと何を意味しているのか分からず、問題が少し難化すると解けなくなってしまいがちですが、Dearhopeでは定理や公式の意味を図形等を通して紐解き、証明するところから学ぶため、難解に思える問題も次第に単純に捉えられるようになりました。その他には、問題集1冊を仕上げることの重要性を教えて頂きました。参考書のレベルを上げず、比較的容易な問題集を解き続けることに始めは不安がありましたが、その後過去問を解く中で、どんなに難しい問題も基本的な問題の組み合わせで成り立っていることに気付き、この進め方が学力を向上する最短ルートだったことが分かりました

振り返れば、Dearhopeで学習内容だけでなく、学習の進め方について適切なアドバイスを頂けたことこそが学力向上の鍵だったようにも思います。

塾の雰囲気について

先生との距離が近く、お互いによく知る関係である一方、「講師対生徒」の関係は最後まで変わらず、必要以上には干渉されなかったことが個人的には心地よい距離感でした。

一般対策との両立について/推薦の中で大変だったこと

結論から言うと、一般入試でも推薦入試でも合格できるレベルまで仕上げるのはかなり大変でした。理由は主に2つあります。1つ目は、推薦準備により、単純に勉強時間が減るからです。推薦準備の山場は1次審査のための書類作成と2次審査のための面接対策です。私の場合それらを8月末から12月上旬にかけて行いましたが、この時期の勉強時間が減ることで過去問に入るまでの演習が十分に出来ず、模試でもD.E判定が増えていきました。当時は推薦準備の影響でこれほど成績が伸び悩むとは思わず、単に「自分は東大レベルまで行ける人間じゃなかったんだ」と落ち込んでしまいました。2つ目は、精神的エネルギーを消耗するからです。推薦では、将来どんなことをしたいのか、自分の魅力は何なのか、どうして東大でなければいけないのかなど、普段は漠然としか考えていないことを、説得力のある言葉で具体的かつ端的に伝える必要があり、神経を使いました。また、12月の面接で極度に緊張した分、集中しなければならない直前期に気が抜けてしまい、しばらく勉強に身が入らないこともありました。

学校推薦型選抜を通して得たこと

小学生の頃から建築家の仕事が面白そうだと思い、それ以来建築に興味を持ち続けてきましたが、推薦入試を機に格段に建築に詳しくなると同時に、自分が建築家になったとしたらどう考えるか、ということを本気で考えるようになりました。また、過去の活動を振り返ることで頭の中が整理され、自分自身を見つめ直すことが出来たと思います。推薦入試の準備は労力がかかる分、将来に向けて非常に価値のある時間だったと感じています

受験全体を通して、自分で分析し、選び、やりきる力がついたと感じています。大学受験は想像以上に”1人で”やることが多く、孤独感を感じることもありましたが、おかげで周りに流されず意思を持って行動するくせがつきました。

これから大学受験を迎える後輩への応援メッセージ

私が受験生の時に勇気づけられた言葉を紹介します。

 “壁というのは、
できる人にしかやってこない。
超えられる可能性が
ある人にしかやってこない。

だから、壁がある時は
チャンスだと思っている。
” (イチロー) 

何か困難にぶつかった時でも、この言葉を思い出し、それは自分がその困難を乗り越えられる能力を持っている証拠なんだと考えれば、辛いどころかむしろ誇らしく思えてきました。きっと、壁を感じない受験生はいないと思います。辛いと思ったら、ぜひこの言葉を思い出して見て下さい。皆さんの挑戦が”自分史を彩る”経験になるよう応援しています。


Kさん、あらためて東大合格、本当におめでとうございます!

Kさんも書かれていますが、東大推薦はまだ歴史が浅く(Kさんが推薦合格の7期生です)、合格者の人数も非常に少ない(※)ことから、多くの人にとって「得体のしれないもの」だと思います。一般受験のようにやるべきことが明確ではない分、Kさんも手探りをしながら準備を進めたことと思います。

(※今年は88名が推薦で合格。一般入試の2996名と比べても、ごく僅かだとわかります)

ただ、Kさんを見ていて私が感じていたことは、Kさんは、東大の学校推薦型選抜という未知なものへのチャレンジを楽しめている、ということでした。それ自体が一つの才能だと感じました。もちろん、推薦の準備が大変ことには変わりないのですが、それ以上に「やってみよう、挑戦してみよう。推薦という場で直接、東大の先生たちに自分を見ていただこう」という意欲を感じました。

そうしたKさんの受験をサポートさせていただけたことは、私たちとしても本当に貴重な経験でした。

東大推薦での合格者は、入学後、専門分野を早期履修できるなど、一般受験での合格者とは違うプログラムが用意されています。Kさんが、推薦入試を通して見つめた自分の未来に向けて、東大で楽しく有意義な時間を過ごされることを心から祈り、応援しています!!

東大の学校推薦型選抜についての記事も次回お届けします!


Dear Hopeの総合型選抜・学校推薦型選抜の対策プログラムの詳細は、こちらのページをご覧ください。

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