受験まであと半年。だらけそうな日に読んでほしい、何事もなく勉強できる日の貴重さ
おはようございます!学習塾Dear Hope代表 伊藤智子です。
今日もブログにお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、前回ブログを書き終えた後に思い出した話があるので、補足で書きます。
前回は、「夏休みは10時間以上勉強すべき?大事なポイントは何か」というテーマで書きました。
その中で、私自身は1日10時間を目安にしながらも、お昼寝をしてしまって9時間くらいのこともあった、と書きました。
しかし!!思い出したのですが、実は受験生の6~7月、あまりしっかり勉強できなかった期間がありました。
勉強があまりできなかった受験生の1か月
当時同居していた祖父が、たびたび失踪してしまったり(⇒家族総出で捜索)、その後入院したり、と、いろいろあって家が落ち着かず、母に代わって私が家事を全部やらなくてはならなくなった時期がありました。
我が家では、もともと「受験生だろうと、お手伝いをしっかりやるのは当然のこと」という方針だったので、日々のお手伝いはしていましたが、全部やるとなると話は別で、とても大変でした。その結果、特に学校がある日は、ほとんど勉強ができない時期がありました。
その時、私は当然ながら、とても焦って苦しい気持ちでした。
「なんでこの時期に・・・。私だけ遅れちゃう・・・。」と思っていました。そういう日が1か月ほど続きました。
当時は、不利な状況だ、と思いました。つくづく、何事もなく勉強できる日が貴重であることを痛感しました。
ただ、最終的に、その1か月が受験の足を引っ張ったか、というと、そうでもない気がします。
そもそも、たいしたことのないハプニングだったというのもありますが、自分の結果だけを見て言っているのではありません。
たくさんの受験生を見てくる中で、一見不利と思える状況にある受験生が、受験でうまくいかないかというと、そんなことはなく、逆に、「よくその中で頑張ったね!」と思える結果を出せることのほうが多い気がします。
私の生徒さんの中には、仕事で忙しいお母さんの代わりに、家事や兄弟の面倒を見ながら受験勉強していた人、田舎から東京に出てきて一人暮らしで自炊しながら塾に通ってきてくれた人、病気で長期療養しながら受験勉強を両立させた人・・・いろんな生徒さんがいました。
みんな、ちゃんと志望大学に合格していきました。
なぜでしょう?
一見不利な状況でも、結果が出せるわけ
おそらく、そういうみんなに共通していたのは、勉強できる時間が貴重だ、と心から思っていたことではないかと思います。
いっぽう、「1日24時間、自分の受験に向けて自由に使える状況」だとして、果たして無駄なく時間を生かし切れるかというと、そんなこともないと思うんですね。以外に、その状況に安心して、つい緩んでしまいがちではないかと思います。
私の経験でも、「1日自由に勉強できる!」と思う日に限って、つい眠たくなったり、ぼーっとしてしまったりして、「そんなにたいしたことができていないのに、もう夜!」ということはよくありました。
逆に、時間に制約があって、勉強に使える時間が限られていると、その時間を最大限無駄にせず活用しようと頑張ります。
結果的に、時間に制約があってもなくても、そんなに成果に変わりがない、ということは起こり得ることです。
これは勉強に限った話ではなく、どんな分野でも同じだと思います。
ここで言いたいのは、「不利な状況や制約があることが素晴らしい」っていうことではありませんよ。
「自分にも不利な状況があれば、発奮できるかもしれない。」と思った人、いませんよね(笑)?
もし、受験生が、受験のために自由に勉強していい状況にあるならば、それは本当にありがたくて素晴らしいことです。
いちばん賢いのは、ありがたい状況にいる中で、そのありがたみに気付いて、努力できる人ではないかな、と思います。
一方、自分が不利な状況にあると思う人は、あきらめないで、工夫をしながら頑張ってください。きっと、あなただから乗り越えられる状況なのではないかと思います。
あと半年で本番
ところで、よく考えれば、受験には締め切りがありますよね。
エンドレスで受験生ということはなく、半年後、本番になります。
そういう意味では全員が制約の中で勝負しているわけです。本番直前には全員が必死になるものですが、長い目で見れば「今」の時点で直前だと思えれば、発奮できるかもしれません。
今日の話は、ついだらけそうになる日に、参考にしてください。
それでは、今日はこの辺で!
この記事を書いた人:
学習塾Dear Hope代表 東大卒 英語講師・キャリアコンサルタント 伊藤智子