伊藤 智子


受験生の家族の関わり 傾聴をベースに安心な場を

Posted by 伊藤 智子 on
塾長日記

こんにちは!
品川区武蔵小山駅より徒歩4分
学習塾Dear Hope 塾長の伊藤智子です。

皆さま明けましておめでとうございます。 
本年が皆さまにとって、幸せな年になりますように。

さて、共通テストまで10日となった今日は、「受験生の家族の関わり方」について書きたいと思います。

受験生の家族として、どんな声がけをしたらよいか

11月、12月と、受験生の保護者様から、「受験生の家族として、どんな声掛けをしたらいいですか」「どう接するのがいいですか」と何度か、ご質問いただきました。 毎年いただく質問です。

 受験生の性格も状況も一人ひとり違うので、「絶対に正しい」といえる答えはありません。ただ私の経験上、まずは「傾聴のスタンスで関わること」が良いのではと考えています。

つまり「無理に声をかけようとするのではなく、話を丁寧に聴くスタンスでいること」です。 

受験生は、何も言われなくても、頑張らなければいけないことは、よくわかっています。 「もっと頑張らなきゃ」と自分にプレッシャーをかけている人も少なくないためため、「頑張れ」という言葉は、言われるとつらい受験生もいます。

逆に「無理するな」と言われると、「良くない結果を予測しているのかな」「良くない結果になっても仕方ないと思われているのかな」と受け止める受験生もいます。

 心配の気持ちから生じるぎこちない声がけをすると、受験生も心配の気持ちを敏感に感じ取ってしまい、かえって不安にさせることもあります。

それよりも、「話したいことがあるときには、いつでも聴くスタンスでいること」のほうが、受験生の安心感につながると、私は思っています。 

これは、私が勝手に思っているだけではなく、産業カウンセラーの資格を取得するときにも、カウンセラーの役割・姿勢として教え込まれました。

「聴くこと」が助けになる

カウンセラーは、相手の悩み・心の苦しみを解消する助けをするのですが、悩みを解決するのはカウンセラーではありません。本人なのです。 そして、カウンセラーはアドバイスをするのではなく、「本人が、自分にとって最善と思える解決策」にたどり着くことを「聴くことを中心にして」サポートします。

なぜアドバイスをしないのか、ですが、人からのアドバイスを100%納得して受け取れる人は、実はほとんどいないからです。 自分で納得する答えじゃないと、本当の意味で問題を解決することはできない、という理論に基づいています。 

だから、「あれこれアドバイスしてくれる人」より、「話したいことがあるときはいつでも聴いてくれる人がいる」ほうが、本当の意味での助けにつながる、というわけです。

励ましてあげたいときは

次に、励ます場合は、事実に基づいたことに触れながら、「こんなふうに頑張ってきたよね!だから大丈夫だよ」と励ますということを私は大事にしています。

私の場合は、ですが、たとえば「〇月から、〇〇の過去問に取り組んで、〇〇の部分が伸びたよね」など、   本人が自分の努力を客観的に思い出して自信につなげられるように   声をかけています。 

これはあくまで塾の講師としての私の例です。大学受験生のご家族は、いちいち、勉強の中身まで見ていないことが普通だと思います。

なにかを伝えるときに、相手にも受け取ってもらいやすいのは「I(アイ)メッセージ」で伝えることです。つまり、「こうだよね」ではなく、「私は、こう感じている」「私はこう思っている」という伝え方です。

だから、ご家族として見ていて、感じられている頑張りや変化、成長を、率直に伝えてあげたらよいのではないかな、と思います。

手続き面のヘルプは有難いもの

受験生にとって、出願や受験料の支払いなど、受験をするための手続き面は、結構大変です。 ご家庭の教育方針で、受験の事務面も全部自分でやる子もいると思いますが、もしご家族が何かサポートしたい、という場合には、受験料の支払い特に支払いなどの事務手続きを手伝ってあげたら、とっても助かることと思います。 (すでにこのお正月に大部分を済ませた人も多いと思いますが)

今日は、受験生への家族の関りについて書かせていただきました。何か参考になったら嬉しいです。 

 YouTubeの発信は、少しずつですが、続けています。最近の2つはこちらです。よろしければご覧ください。。

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