「夏休みは10時間以上勉強」すべき? 大事なポイントは何か。
こんにちは!学習塾Dear Hope代表の伊藤智子です。
今日もブログにお越しくださり、ありがとうござます。
毎年、必ず受験生に聞かれる質問。
「先生は受験生の時、夏休みは1日何時間勉強していましたか?」
今年も聞かれました。
私の場合は、1日9~10時間
私が受験生の時も、一般的に「難関大を目指すなら1日10時間」という認識でした。私も、東大を目指すのに10時間を切ってはまずいかなあと思い、一応10時間を目安に、毎日おおまかに時間を計りながら勉強していました。
ただ、「集中して毎日10時間って、きついなー!」と思っていたことをよく覚えています。
日によっては、勉強中にお昼寝をしてしまい、9時間くらいだったこともあります。
私は基本的に家で勉強していたのですが、午後2時くらいが、暑くてじとーっとして眠たくなるピークで危険でした(笑)
そういう時は、諦めて机で20分くらい寝ていました。
つまり、私の夏の勉強時間は、1日9時間~10時間、だったと思います。
意外に少ないと思いましたか?
一応、補足したいことが2つあります。
勉強時間数に悩むなら、限界までやってみたらよい
ひとつは、「9時間から10時間やっておけばいいや」という感じで、まだまだできるのに切り上げていたわけではない、ということです。
私にとっては、集中して取り組むのにはそのくらいが精一杯でした。
何時間勉強すべきか迷っているなら、集中力を維持した状態で、限界までやってみたらよいと思います。
その上で、自分なりの調整をかけて、長期的に続けられるよう工夫すると良いのではないでしょうか。
ムラなくやること。1日頑張って満足しない。
補足のもうひとつは、「ある日は10時間、ある日は5時間」というようなムラはほとんどなく、毎日継続してそのくらいやっていました。
けっこう、この「ムラ」がポイントになると思います。
受験生を見ていると、奮起して、ある日突然10時間以上頑張るときもあるのに、その翌日に、前日頑張ったことで満足して、手を緩めてしまう人が多い気がします。
または1日単位ではなくても、1週間くらいすごく頑張ったのに、何かのきっかけであまり勉強ができなかったあと、なかなかペースを取り戻せない、など。
1週間くらいすごく頑張ると、「自分は頑張った」という印象が強く残るものですが、客観的に、一定量の努力が続けられているのかを見ることも大切だと思います。
さて、長年、大学受験生を見ていて思うのは、「勉強時間が長ければいいというものでもない。一方で、志望校に合格する塾生たちは、みな一定以上の勉強時間は確保している。」ということです。
そこで今日の結論は以下の通りです。
結論:うまくいくには「集中度」×「時間数」×「継続力」
「集中度」」
当然ですが、ぼんやりしながら10時間椅子に座っていても、特に勉強は進みません。だから、中身が大事です。
集中するって、どうするの?どういう状態のこと?と思うかもしれませんが、「今やっていることの意味や目的をハッキリ意識してやる」と良いと思います。
脳や身体の研究などで言われていることですが、「意識」すると、効果が違うんですよ。
たとえば、足の筋肉でも、ただ歩いているのと、「いま、足の筋肉を鍛えている」と意識しながら歩くのでは、まったく同じ歩き方でも、筋肉の使われ方にハッキリ差が出るそうです。
勉強も同じです。
「この1時間で、ここからここまでやって、頭にインプットする!」など、頭に指令を与えて、目的地をハッキリさせると効果が違います。
その場合、「この1時間で、ここからここまでやる。」だけより、その先の「自分が得たい状態」まで考えたほうが良い!
なぜなら、「やる」だけだと、その後「やったはずだけど、忘れた」ということもあり得るからです。
「時間数」
さて、つぎに、集中度が高い状態で、ある程度時間数をこなす必要もあります。たしかに、現実的に可能なラインで、かつ理想的なのは10時間くらいになるのだと思います。
ただ、本当に集中した状態で10時間はきついかと思うので、自分のペースも考慮しつつ、少しずつ慣れていけると良いですね。
ちなみに、当塾の数学担当の伊藤に受験生の時の勉強時間を聞いてみましたが、「1日中ずーっと。楽しかったよね。」と言ってました。こういう人もいるんですね。時間数なんて忘れてしまうくらい夢中になれたらこっちのものです。ある意味、理想ですね(笑)
「継続力」
忘れてはならないのは、続けること!
ある日突然頑張って、翌日以降やらなくなるより、ジワジワとでも、毎日やったほうがいい。
少しずつ理解が深まり、解ける問題が増えること、賢くなること、目標に一歩一歩近づいていっていることは、喜びを感じられること、楽しいことです。
そうは思えない日もあると思いますが、自分の人生の大事なチャレンジの期間、悔いのないチャレンジをしましょう!
ということで、まとめは、
「集中度」×「時間数」×「継続力」
自分の勉強のやり方を、この3つのポイントから振り返ってみてください。
そして、自分の体力などとも相談しながら、時間数も気にしてみるとよいと思います。
ちなみに、今日のお話は、難関大学を目指すケース、または、今の自分よりワンランク、ツーランク上の大学を目指すケースです。
今日は以上です!
この記事を書いた人
学習塾Dear Hope 代表 英語講師・キャリアコンサルタント 伊藤智子