おはようございます!学習塾Dear Hope代表 伊藤智子です。
今日もブログにお越しくださり、ありがとうございます!
「伸びる人材は、自分の言葉を持っている」
これは、青山学院大学を箱根駅伝3連覇に導いた、原監督のお言葉です。
この言葉は、ご著書『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』(アスコム出版)の中に書かれています。
(ちなみに、人材育成についてとても勉強になる、面白い一冊でした!)
「第2章 伸びる人材を見極める」の中に、このようなお言葉があります。
「私は人材を見極めるときに、自分の言葉を持っているかどうかをとても重視しています。それは、自分の言葉を持っている子は、自分が考えていることや思いを私にしっかり伝えられるからです。それが、その子にあった練習法を考える材料になり、潜在能力を最大限に引き延ばすことにつながります。逆に、自分の言葉で表現できない子は、どんなに素質があっても伸び悩んでしまうことになります。」
この本の中で、私が最も感銘を受け、そして共感した箇所の一つです。
ここでの「自分の言葉を持つ」というのは、自分の考えや思いを知っていて、そして人に伝えられる、ということです。
自分の言葉を持っている人材は、なぜ伸びるのか。
ここでは、その言葉をもとに指導者の側も、より良い指導法を考えて能力を引き伸ばせるから、と書いてありますね。
受験指導でも、同じです。
「その子がどこに躓いていて、何を解消したら伸びるのか。」ということは、私の側からも見えるものです。だから、その子に合うような宿題を出したり、教材を選んだりします。
でも中には、「いま、○○の勉強方法で模索していて、アドバイスが欲しい」とか、「前回の模試で、この部分が弱かったので、○○を強化したいと思っている」など、自分の状況をちゃんと言葉にして、伝えてくれたり、その上で相談してくれる生徒さんがいます。
こちら側が考えて中身を提供するだけでなく、生徒さんのほうでも考えて、伝えてくれると、双方向のキャッチボールができて、学習も進みます。
「自分の言葉を持つ」と、引き上げてもらうこともできるようになるのです。
「自分の言葉を持つ」ために
改めて、「自分の言葉を持つ」ために必要なのは何か。
①自分の状況が分かっている。
②自分の考えを持っている。
③状況や考えを、人にきちんと話すことができる。
①、②は自己客観視や思考の鍛錬、③は言葉で説明する力や人に話す勇気などが、大切だと思います。でも、難しく考える必要はなくて、できるようになるためには、「できるようになろう」と意識することです。そうしないと、できるようにはなりません。
いま、自分はどんな状況なのだろう?自分はどう考える?と、自問してみるクセは大事だと思います。
そうすることで、自分の中で、次第に、言葉が創られていくのです。
最初から、自分の状況や考えを的確に語れる人はいないと思います。もしいるとしたら、その人は、いつも、考えている人です。
自分で自分を育てていくために、自分の言葉を持つことは、とても大事だと思います。
小論文、自己推薦文のテーマが続きましたが、今日は少し違う角度からお話しました。
それでは今日は、この辺で♪
この記事を書いた人:
学習塾Dear Hope代表 英語講師・キャリアコンサルタント 伊藤智子