おはようございます!学習塾Dear Hope 伊藤智子です。
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模試の「志望校判定」を活用しよう
今日は、大学受験の模試を受ける際のヒントとして、「志望校の書き方」のアドバイスを書きます。
高校生なら、学校で全統マーク模試や進研模試を受ける機会があるでしょうし、受験生なら自主的に模試を受けて、全国レベルでの自分の立ち位置を確認することが必要です。
模試を受けると、必ずついてくるサービスが「志望校判定」。
でも、このサービスを上手に活用できている人は少ないと思います。
正直に志望校を書いて、判定が良ければ喜び、判定が悪ければ落ち込む・・・という程度にしか、利用できていないのではないでしょうか。
または、志望校が決まっていないからという理由で、8校分書けるのに、2~3校しか書かない人もいます。
これはもったいない!
ということで、模試を受けるとき、志望校の欄をどのように書いたら利用価値が高まるかを書いていきたいと思います。
(模試の関連記事として、「E判定の受け止め方」にがあります。よろしければ、ぜひお読みください。)
「志望校判定」で見たいこと
志望校判定を利用して知りたいのは、主に以下の2つ。
①志望校の合格可能性
②現在の自分の実力で、どのあたりが合格圏内か
志望校には、どのような学校を書いていますか?
ほとんどの高校生、受験生は①は意識しているけれど、②は意識していないのではないでしょうか。
模試には、たいてい6~8校、書く欄があって、それぞれに合格可能性の判定が出ます。
ちなみに、6~8校と書きましたが、学部ごとに判定が出るので、たとえば早稲田大学の商学部と国際教養学部は、それぞれ別の「1校」と扱われます。
だから、どうしても早稲田大学に行きたい人が、早稲田大学の様々な学部ばかり「志望校」に書くというケースをたまに目にします。
でも、これはあまり得策ではありません。
もちろん、早稲田大学の各学部ごとに偏差値も違いますし、自分に合った学部を見つける材料にするのは良いと思います。
でも、多くの受験生にとって、「早稲田大学だけ受験する」という受験プランはあまり現実的ではないので、以下のような書き方で、志望校判定を利用してみましょう。
レベルの異なる様々な大学を書き、受験校選びの材料を増やす
どういうことか、説明しますね。
たとえば、先述のように、早稲田大学に行きたくて、早稲田大学の様々な学部を志望校に書くケースもあります。
または、東大文Ⅰが第一志望だとすると、たいてい、東大文Ⅰ、文Ⅲ、一橋大学、早稲田大学(法)、慶應義塾大学(法)、と並べて書く人が多いです。
でも、これだけ偏差値の上位校ばかり並べると、オールE(Eとは、合格可能性20%以下という判定です。)の可能性もありますよね。
ここで、もうひとつ、欲しい情報があります。
今の実力での合格可能圏内の学校を知る
それは「今の自分にとって、どのくらいの大学が合格可能圏内なのか」という情報です。
それを知るために、自分の第一志望が偏差値70くらいとするならば、偏差値60、55、50くらいの大学も書いておくのです。
そうすれば、例えば自分の偏差値が58だとすると、第一志望レベルはオールEだとしても、偏差値60の大学ならC~D,55,50の大学ならAとなるわけです。
だいたい、偏差値で20~25くらい幅を持たせて志望校を書くと良いです。
オールEだと、どのくらいの偏差値の大学なら可能性があるのか、判断しにくいのです。
でも、AとかCとかの判定があれば、「ここなら今の実力でも可能性がある」とわかります。
これによる安心感は、意外に大きいです。
そして受験生の秋以降、この情報を参考に、第二志望、第三志望、滑り止め校を決めていくことができます。
以上のような理由から大学受験の模試においては、合格判定のA~Eがばらつくように狙って志望校を書く、というのが私のおススメしている書き方です。
模試を利用して、自分の受験校に関する判断材料を増やしていきましょう。
ご自身の受験に関する相談をしたい方は個別相談までどうぞ!
それでは今日は、この辺で。
この記事を書いた人:
学習塾Dear Hope代表 東大卒 英語講師・キャリアコンサルタント 伊藤智子