おはようございます。伊藤智子です。

今日は、AO試験にチャレンジしたけれど、残念ながらAOでは合格できず、一般試験に向けて気持ちを切り替えて頑張ろうとしている人に書きたいと思います。

AOがダメでも、あなたが否定されたわけではない

たとえ最初は「チャンスの一つ」と思って、気軽にチャレンジしようと思ったAOだったとしても、ダメだとやはりショックなものです。AO入試ではありませんが、私自身の経験からも、とても気持ちがわかります。第一志望校だった場合は、なおさらです。これまでAOに向けて費やした時間やエネルギーを思って、なかなか気持ちを切り替えることが難しい人もいるのではないかと思います。

ただ、客観的な情報をお伝えすると、AO試験は倍率が高まる傾向にあり、また試験の性質から言っても確実に合格を狙うのは難しいものです

試験の性質というのは、例えば一般入試なら、試験で合格点を取れば合格できるわけですが、AO入試だと小論文、面接、ディスカッション、プレゼンテーションなどを課されるので、合格するための基準が客観的な数値で表しにくいわけです

だからこそ余計に、AOで不合格だと自分自身を否定されたような気持になりやすく、何がいけなかったのだろう、と悩んでいる人もいると思います。

でも、「あなたがいけなかった」のでも、「価値を否定された」のでもありません。ただ、限られた定員の中で、大学側との相性がより良さそうな人が残ったのです。

第1志望校に複数回チャンスがあるなら、チャレンジしよう

この先どうするか、という話ですが、もし、行きたい大学のAOのチャンスが複数回あるならば、あきらめずに、2回目、3回目もチャレンジしてください。「もう1度、あの大変な書類づくりをして、万が一また落ちたら嫌だ。」という気持ちになっている人もきっといますよね。よくわかります。実際、今年の春に第一志望にAOで合格した私の生徒さんも、1回目のAOでは不合格で、「もう出さない。」と言いました。

その生徒さんは、「ここで学びたい!」と思う大学に複数回AOのチャンスがあったので、1度目ダメでも、次もチャレンジする予定でした。ところが、1回目ダメだった時に、すっかり落ち込んでしまい、「もうAOは出さない。一般でいく。」と言い出しました。

「ちょっとまったー!」という感じでしたね。一般受験では厳しい見込みの大学だったので。

だから、私としては、2回目、3回目もちゃんと出せば、合格の可能性は高いから、とにかく出したほうが良いと思いました。大学側からすれば、本当に自分の大学で学びたい人に入学してもらいたいので、何度もチャレンジする人のことはちゃんと見ているはずなのです。

ということで、一度は折れた気持ちを何とか立て直し、2度目にチャレンジしたところ、無事に合格をいただけたというわけです。

ただ、注意してほしいのは、2回目、3回目なら必ず合格できるというわけではないことです。だから、先ほども書いた通り「第一志望で、そこで学びたい気持ちが固まっているなら」チャレンジすべきですが、そこまで気持ちが固まらずにAOを続けるのは、勉強時間を削ってしまうこともあり危険なので、よく考えてみてください。

 

一般受験に向けて切り替える

一般入試に切り替える人は、つらい気持ちもあると思うけれど、「ここが正念場」です。

正念場で、人は強くなります。

受験というチャレンジを乗り越えるには、強さが必要です。

「自分にはそんな強さはない」って思った人、いますか。大丈夫です。まだ見出せていないだけです。

「この経験を乗り越えてみせるぞ」と思ったとき、その経験をしなかった自分よりも、もっと強く、もっと優しい自分に出会えるはずです。

 

一般入試は、合格基準が明確です。努力は裏切りません。積み重ねてきたことを発揮しやすい試験です。

あとセンター試験まであと80日を切りました。たった80日なら、とりあえず全力でやってみませんか。

自分には、まだまだ力がある。

声に出して、そういってみましょう。力強い自分をイメージしてみましょう。きっと大丈夫です。

最後まで、応援しています!

AO入試の変化

最後に、来年以降の受験生のために、近年のAO入試の変化を書いておきます。

ここ10年ほどの大学傾向として、AO入試の枠の広がりがあります。

AO入試というのは、もともと高校での成績、テストの成績、文化・スポーツ活動やボランティア活動の実績などの情報を収集・検討し多面的な選抜を行う入試方式のことで、各大学が、自分の大学への入学者としてふさわしい人を、学力試験以外の方法で選抜する機会として作られた制度です。

AOはadmissions officeの省略です。

さて、以前は、大学入学者の多くは一般受験を通って合格する人で、一部が推薦、AO入試での合格者でした。

ところが、大学側も、多様な人材を集める趣旨や、大学によっては早期に入学者を確保する意図もあり、AO入試の枠が広がりつつあります。

枠が増えるというのは、募集人数が増えているというよりは、かつては非常に限られた大学・学部でしか実施されていなかったのが、AO入試を採用する大学・学部が増えているということです。

さらに、2020年の大学入試改革の流れを受けて、今後もAO,推薦枠は拡大する流れです

国公立でも、たとえばお茶の水女子大学の新フンボルト入試という面白い形式のAO入試が有名になるなどしています。

 

その流れの中で、チャンスの一つとしてAO入試にチャレンジする生徒の数も増えました。

するとどうなるかというと、大学・学部によってはAO入試の倍率が非常に高くなり合格しにくくなったところもあります。

AO入試にチャレンジする場合は、これも大学・学部によりますが、自己推薦書(エントリーシートと呼ぶところもあります)などの事前提出書類や、面接・小論文・プレゼンテーションなどの試験の準備など、勉強のほかにとられるエネルギーが大きくなります。

だから、そのようなことも考慮して、AO入試を受けるかどうかについては、「チャンスを増やす」からといって、手当たり次第に受けるのではなく(そもそも併願できないところも多いのですが)、自分のエネルギーを分散させすぎないように、慎重にしっかりと計画を立てて受験しましょう。

 

 

この記事を書いた人:

東大卒 英語講師・キャリアコンサルタント 伊藤智子

■東京都品川区武蔵小山、神奈川県武蔵小杉等で直接、受験指導をしています。受験相談・学習相談をしたい方、大学受験指導のお問い合わせ等は、サービスのご案内のページをご覧いただいたうえで、お問い合わせください。

 

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